本当に信じられるのは誰か、いないなら自分を磨け(マルチ商法)
あけましておめでとうございます。そしてお久しぶりです。
ブログって三日坊主になってしまいますよね。久しぶりに思い出してログインしてみましたが読者様が一人登録されていることに喜んでおります。
さて、今年初何のくだらない話をしようか考えましたが悪徳商法に引っかかるな話をします。
自分の知り合いに引っかかった人が二人いるのですがまあ端的にバカだなあと思います。バカで正直。この記事を見てる人もポイントを書き込んでおくので気を付けてください。
自分はチャイエスのキャッチにかかってタケノコ式に取られるような男で(別記事)、そんな奴の戯言ですが。
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ある一通のラインが来た。大学のサークルの後輩だ。彼とは二度くらいしかあったことはない、麻雀をして遊んでいたことを覚えている。
そんな仲良しでもない後輩からの何カ月ぶりかのライン。
「お久しぶりです、一緒にご飯でも行きませんか」
お、珍しいな。と素直に思った。
自分は誘われたときは予定がなければ絶対に行く、をモットーに生きてきたので快諾。
その後逢う日を決めて、
その日が来た。
彼はスーツを着ていた。
「久しぶり!」
「先輩、お久しぶりです。僕、なんか変わったと思いませんか?」
彼はお久しぶりです。の次の言葉に急に自分の見た目の変化を聞いてきた。
なんかおかしくないか。普通の人間なら急に自分の話を持ち掛けてこないぞ。
だが自分も二度くらいしか会ってない後輩なのでいまいち前回あったときのイメージが思い出せない。
「あんまりわかんないかな。。」
「ほら、スーツ着てシュッとした印象になった感じがしませんか?」
そんな会話をしながら、彼との待ち合わせ場所は学校だったので都会に出るために電車に乗ることにした。
学生でにぎわうプラットホームで彼はこう言った。
「僕、ビジネス始めたんですよ。」
...................あ。
かなり早い段階だが私はその時点で合点がいった。
こいつ、マルチ商法の勧誘しに来たな、と。
まず、普通に生きてるうえで、ここ最近あまり面識がなかった人からラインが飛んでくることは怪しい。例えば中学時代のそこまで仲良くなかった人から急に連絡が来たり小学校の友人から連絡が来たりしたらもうその時点で悪徳商法の勧誘を疑ってもよい。
また、自分の変化を語りだす奴、これもまた怪しいポイントの一つだ。彼らは成功体験を語ってメソッドを語る。
事実彼は次々と語りだした。
「へえ。どんなことをしてるの?」
「 ”偉い人” の話を聞くんですよ。」
「偉い人?」
「はい、僕は今までニートみたいな何のモチベーションもなく目標もなく暮らしていたんですが、その人の話を聞いて目標が出来ました。そしてビジネスを始めることにしました。」
「自己啓発されたんだね。それでどんなビジネス?」
「バイナリーオプションです。」
バイナリーオプションとは、
15分後にドル円が今の値の○○円を上回るか下回るか金をかけて予想、当たったら二倍の掛け金を貰えるヤッタネー、的な投資である。
「でも今はその資金を貯めるためにホストクラブでバイトし始めたんです。」
うそくせぇ。
以下要約すると
・ホストで金を貯めて、バイナリーオプションで稼ぎたい。
・絶対にほぼ100%負けない、バイナリーオプションで勝つ方法がある。
・そのビジネスのグループがあってトップの人は何億も稼げている。
・サークル(私の入ってる処ではない)の先輩がグループの副リーダーをしている。
・グループにいるのは月に何万か会費がかかる。
・3か月くらい前にビジネスグループに入った。
「先輩、今から偉い人の話を500円で聞きに行けて、そのあとお食事会もあるので一緒に行きませんか?」
彼はまだ新人で、サークルの先輩に誘われて引っかかってしまったのだろう。彼を助けたいな。
「いや、そんなことよりダーツしようぜ!(!?)」
そんな私はそんな悪徳界隈の集まりを無視するかの如く、ダーツに誘う「アスぺダーツ」作戦に出ることに決めた。
「いまお金も無く」
「お金なら出してあげるよ!」
「食事って言いましたけどサイゼとかを思ってたんですが」
「ダーツ面白いよ!ダーツバー予約するね!」
「でも集まりには一人でも行きたいのであと一時間くらいでは帰らないといけません。」
「予約したよ!ま、とりあえず遊ぼうぜ!」
こうして彼を説き伏せて、二人はダーツバーに着き、ダーツを開始した。
ダーツのゲームで負けるとお酒をショットで飲むという風習がある。
彼は初心者(自分も下手くそ)だったので投げて当てた点数分風船が膨らんで割れたら負け、という簡単なゲームをすることにした。
そのゲームで私は驚異の集中力で2点に当て続ててゲームにも勝利しつづけた。
自分はファーストドリンクしか頼んでいないのに彼に何杯もショットを飲ませた。
...そうすれば彼は面倒になって悪徳の会合に行かなくなると思ったからだ。
しかし時間になって彼は
「集まりに行きます」
と言って店を出ようとした。
心は敗北感に蝕まれながら「じゃあ一緒に出る」と会計を済ませ、
二人ともそれから乗る電車は同じだったので隣同士に座った。真っ赤な顔の彼は上を向いて目を瞑って喋りだした。
「ほんとに自分は今のグループの仲間にあえてよかったと思ってるんですよ。先輩たちは優しいし、話を聞いて本当に俺は変わった。今はバイナリーオプションのチャートを見るために50万借金してますけどもいつか金持ちになってユーチューバーになって居酒屋の店長になりたいんですよ。」
.....50万借金してんのかよ。元気よく騙されてるな。
そんなことも考えながら彼の姿を見ていた。
彼は酔っぱらってあまり考えられない頭なのに、人生の希望を語る口調はまさに純粋だった。
そうだ。彼は洗脳されたばかりなのだ。そんな彼は今も酔いながらも悪徳のライングループからメッセージが届くと俊敏に反応してチェックしている。
私は一日では彼を変えられなかった。
「お前だからいうけどそれ多分マルチ商法ってやつだから、今は楽しいかもしれないけどもし苦しくなったり辞めたくなったら俺に絶対連絡しろよ。」
実はこのセリフをその日のはじめに会ったときから何度か口にした。
そして新宿で彼と別れた。
未だに彼から助けての連絡は来ない。
いや私からしろよって話ではあるが
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さて、マルチ商法に引っかかった知り合いが自分はほかにもいるんですが、共通していることは
・空気の流れに弱い
・親友がいない
・悪徳商法に対する知識がない
事です。まずは悪徳商法に対する知識がなければ万事解決します。この記事のようなものを一度でも読めばどれだけアホでも契約回避はできるはず。
もう一つ、この記事のサブテーマなのですが、本当に信じられる友人が生涯を通していないこと。かつ恋愛をほとんどしてこなかった人。
これに当てはまる人は他人との距離感がどこかおかしい人が多いです。失礼ですが。
自分の性格をほぼ知っていて、お互いに信じあえているいつどんな話をしても気恥ずかしくない親友がいれば自分の頭脳は二人で一つ、二倍になります。
人間は一人で思い悩むほどに人は世間からずれていってしまいます。人と関わり続けないと人は関わる勘を覚えられなかったり亡くしてしまいます。
自分が相談できて、もしもの時にも一緒にいてくれる人がいることで自分が安定していろいろな視点で物を見ることが出来ます。
例えば今回のマルチ商法の件も明らかに50万取られるのはおかしい、そんな時に相談できる相手がいれば幾分か処置はとれたはずです。
サークルの先輩なんてわずか1、2年ほどの付き合いなのに今まで本当に仲良くされてきた経験がないから一途に信じ切ってしまったのでしょうか。
自分は変な知り合いが数々いますが、恋人がほぼできたことがなくて友達もいない人に限って、付き合いが短いのにやけに「あなたを信じている、本当の友達だ」といったことを言います。趣味も価値観も違うのに、なかなか普通に考えるとその意見は受け入れがたいですね。
では信頼できる友達を今まで作れて来ないで大人になってしまった人はどうするのか。
それは自分を磨くことです。
自分から色々な人に積極的に話しかけてみてください
苦手でも明るく話してみてください
自分のイメージを思い切って聞きましょう
お洒落な服装をしてください
人との付き合い方の本を読んでください
一つの方面でなくいろいろな知識をつけてください
歩いてる人や人の気持ちを観察してみてください
趣味を持ってください、他人の趣味に興味を持ってください
そうやってバランスよく知識や振る舞いや外見を磨けばいつしか信じあえる人が出来ます。信じられる人を判別できます。先天的にこういったことができる器用な人ばかりで悔しい気持ちにもなりますが、努力してもできるようになります。
また女性だと女としてどうみられるかに執着してしまう人もいると思います。信じられるパートナーと別れてしまったとき、アイデンティティを喪失した気分になる人もいるのではないでしょうか。
なので恋人以外で信じられる存在が一人は欲しいものですね。
己は努力の積み重ねですねって感じで副題のハナシはおしまい。
そんな感じです
今年もよろしくお願いします