陰毛大臣

人間オタク

カリエンテ

中学2年生の前期、学級委員と同じくらい荷が重い 林間学校実行委員 という役職をやっていた。

 

来たる林間学校に向けて自主的に準備して学年の皆に提供する係だ。

 

 

実行委員の仕事はしっかり成功を収め、中学2年生の後期の委員会決めがホームルームで行われた。

覚えているだろうか、委員会をやっている人は点数が入って受験に影響したりする事を。

 

そんな事も見据えながら俺は1年の頃は生活委員会,放送委員会と従事していた。

 

後期の委員会決めでは生活委員会に立候補した。

昔やった事もあるし、前期林間学校実行委員をしていて信用も得ているだろうし無難だろうなと思っていた。

 

もう1人生活委員会に立候補した奴がいた。

 

野球部の川島。 野球は上手くない、友達も多くない、真面目そうな人間だった。

 

ただ俺は上記の理由で得たプロップスから絶対に投票になっても選ばれる自信があった

 

「生活委員になったら魚でも教室に飼いたいですねぇ。」

適当に語って教室の笑顔をつくりつつ川島の演説の番になった。

 

「ぼ、僕はこういう委員会とかを今まで一度もやった事が無いんですけど、自分を大きく変えようと思い切って立候補しました...!」

 

何やコイツゥ......

 

その後川島は俺の演説とは真逆に誠実に誠実を重ね直向きにパンチラインを積み重ねた。

結果熱い演説をかました川島は大差で俺に投票で勝ち生活委員になった。

 

 

誠実さに勝る信用は無いんだなぁ。

 

この日完全にロケット団となった俺はそれを機に二度と中高、委員会活動に従事することは無くなった。