陰毛大臣

人間オタク

漫画村で抜いていた奴、来い

私事なんですが

「自分のはてなのマイページの記事一覧に漫画村が閉鎖されたので

代わりになるサイトを教えます。」

みたいな一年前の記事がおすすめでずっと表示されていてうざったい。

 

僕はその記事を見ていないけれどもどうせ

月一の料金を払ったり

1巻だけ無料で読めるけど2巻目からはサイト内でのポイントが必要です。

ってサイトを勧められるんだろう。

 

もういいよそういうの。

この記事を見た人で漫画村と同じようなクオリティのサイトを知っている人がいるならむしろ僕にコメントで教えてくれ。

 

さて僕は漫画村があったころはエロ漫画を読んでいた。抜いていた。

 

それから今、自分は性欲が減退して月一ペースでしか抜かなくなったのだが

漫画村のエロ版みたいなサイトは知っているので簡潔に同士に教えます。僕は見ないけど。

 

https://nhentai.net/

 

このリンクね。

はい。海外サイトです。

でも色々なエロ漫画があります。

快楽天、失楽天、ビースト、LOなど

毎月分が遡れるように見れます。その他同人など。

 

サムネの日本マークがついた漫画をクリックしないと日本語では読めません。

 

まあ後はお好きに探り探りしてみてください。

 

 

 

 

 

んじゃ

オカマはゲイ

父親は無口な人だった。

毎日食卓では母親が喋りつくす。話題をひとしきり喋り終えるとそれにコメントするように父親が話す。二人の音は交わることなく、まるで小説の吹き出しの連鎖のように会話する。専ら吹き出しの殆どは母親の言葉で埋められるのだが。

父親は無口な人だった。

しかし喋る一言一言には我々を納得せるような理屈があり、話の節々には優しさを選んだ言葉があって、それらが聞き手を温かくさせ、魅了させた。少年の優しい心のまま、何にも穢れずに様々な事を学んでオヤジになったことが見ているだけで分かった。

父親が死んだ。

父親は僕の子供のころから変わりなく、穢れなく優しいイメージのまま尊敬する人としてこの世から発って行った。あまり喋らなかったのは、言葉の残酷なまでに相手から見られるイメージを変えてしまう性格を知っているためのものなのではないかとさえ思えた。それほど父親は美しかった。

無口なため、きっと若いころは女性に色目をあまり使われなかった口だと思うので父親を運命の人に選んだ僕の母親もなかなかセンスが渋いなと思う。

 

そんな父親が死んで心を塞いでいた僕は暫く学校を休んでいた。

そのままゴールデンウィークに突入し、携帯へ一通のメールが届いた。

「プライド祭りに行かないか。」

大学の親友の牧野からだった。

父親が死んでからは、呑みの席でドンチャンしたり、カラオケに行って盛り上がったりするような気分では無くなっていたためそのような機会は断り続けていた。そろそろ元の生活に戻すためにも今回は二人きりだし、リハビリにもなるかもしれない。と僕はその誘いを承諾するメールを返した。

 

プライド祭りとはレインボープライドというもので日本に暮らしているゲイやレズ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(総称してLGBTと呼ぶ。)が行進や出店を開き、一般の人からの差別や偏見に晒されずに自分らしく生きることを主張するイベントだ。

「普通に女性を好きな僕たちが行っていいの?」と素朴に牧野に尋ねてみると

「無論多様性を主張するイベントであるから行ってダメなわけがない。」

と帰ってきたので鵜呑みにして信じることにした。

 

 

中学生の頃、オカマタレントがジェットコースターに乗ってしゃがれ声で叫んでいる番組を家族で見ていた。

「このオカマタレントは海外のニューハーフ美女コンテストで優勝したらしいよ。」

と母親が言いながらそのタレントの男根の生えたような叫び声にケラケラ笑っていた。

対して父親は無表情のまま真横を向きながらこう言った。

「オカマはゲイだ。」

「そりゃぁオカマはゲイよ。」

父親がまじめな顔で当たり前の事をいうもんだから今度は僕まで母親と一緒にケラケラ笑ってしまった。

普段真顔でいい事ばかり言う父なので彼が話すときは皆集中して聞くのだが、そうやってたまにふざけたときは肩透かしを食らってとても笑ったのをよく覚えている。

 

牧野と代々木公園駅前で待ち合わせた。

彼はまだ季節的には春だというのに半袖短パンの涼しげな恰好をしていた。

少し最近の学校の噂を教えてもらいながら歩いていると直ぐに会場の代々木公園に到着した。

 

会場内にはペアルックで歩いてる女性や筋骨隆々の男カップルがざらにいて、外国人も相当数いるな、という印象だった。雰囲気に圧倒していると

「お前になんでこんな祭りに誘ったと思う?」

と牧野が問いかけた。

まさか牧野は黙然としていたがゲイで僕の事をこのイベントを通して、と脳内を巡ったりもしたが

「逆境でも笑顔で生きる人たちをお前に見せたかったからだよ。」

全くの杞憂だった。

 

会場内にはいくつものブースが立っていた。

僕たちはひとしきり回りながら興味があるブースにのみ並ぶようにして時間を過ごした。写真映えしそうな場所で写真を撮って貰い、なぜかあるブースにはアダルトグッズが売っていたりして青年ながらに盛り上がった。

 

ある有名化粧品会社のブースに長蛇の列が出来ていた。牧野はそれを見るなり「並ぼうぜ」と言って最後尾に立ち始めたので僕も後を着いていった。無駄話をしながら列が進むのを待っていたが、途中になって、並んでいる列が「上手な化粧の仕方を教えてもらう」ブースであることに二人同時に気が付いた。

僕は即座に列を抜けようとしたが牧野が僕の手を引っ張った。

「俺達、オカマになりたいって設定で化粧してもらおうぜ。」

まるで新しい遊びを思いついたような悪戯っ子の笑みで牧野はそう言った。

結局ごねる僕を彼は開放することなく、順番は回ってきた。

 

「初めまして、水瀬です。よろしくね。」

 

僕の担当は5歳くらいは年上のとても綺麗な女の人だった。そして僕は打ち合わせ通りに

「僕、いつか性別を変えたいんです。」

生涯二度と喋ることのないような内容の嘘を憑いた。少し声は上ずっていた。

「なるほどね。」

少し茶目っ気が残る綺麗な顔の女性はじっと僕の方を見て

「うん素質あるかも」

と頷いて直ぐに僕に化粧を始めた。

化粧を始めたとは言っても男の僕は女性の使うメイク道具の大半を知らず、「まず化粧下地を...」と言われた事に、「はい」とつまらぬ相づちを打つばかりで、しまいには彼女も化粧をしながら化粧に関係ない僕の好きな芸能人などを尋ねるようになった。

それでもこんな綺麗な女性に顔を近づけている背徳感と、自分が女性みたいになってしまうのではないかという甘酸っぱい感覚とで胸がいっぱいだった。

「ちょっとあんまり私の眼見ないで」

と言われた時は鼓動が高鳴った。

 

僕の担当の水瀬さんはとても話しやすい人だった。話をリードし、僕が詰まったときは欲しい言葉をくれて、同じ所で笑い、僕はなぜか緊張しているにも関わらず話も同時に楽しむことが出来ていた。

 

「終わったよ」

楽しい時間は過ぎるのも早いものだ。僕は牧野の事なんて忘れていて、率直にそう思った。彼女はそんな僕の心境を掬う様な表情から笑みに変えて

「ねえ君、私がいいっていうまで目、瞑ってて。」

と言った。夢中だった僕は頭を逡巡させながら彼女の流れに身を委ねて目を閉じた。

頭に何かが被せられた。

「いいよ」

目を開けると僕の肩に髪の毛が掛かっていた。女性もののカツラを被せられていた。

「ドキドキしちゃったじゃないですか。」

つい緊張が解けて心の声を漏らしてしまった僕に彼女は「可愛いね」と答えてくれた。

その後、水瀬さんの持っていた手鏡で化粧してカツラを被った自分を確認した。

水瀬さんの化粧の腕は確かで、鏡に映る僕は確かに女の子だった。我ながらに可愛いと思った。

「どう、初めての女装は。」

彼女は僕に感想を求めた。

「自分がこんなに女の人みたいに変わるなんて思ってもいませんでした。」

「ね、化粧ってすごいでしょ。」

僕は水瀬さんの腕を褒めるべきところだったのだろう。

そんなことも言えなかったのは

 

「あと君、実はストレートでしょ。」

と続くようにして確信を突かれたからだ。

ストレートは素直に異性が性的に好きな人たちである。

「そうです。」

嘘をついた罪悪感と共に素直に僕は認めることを選んだ。

「やっぱり。君の連れの子は半袖短パンでゲイっぽかったけどいまいち決定打に欠けるし、でも君の化粧品の知らなさや目を見てたらストレートだってわかったよ。」

確かにそうだな。と牧野もさることながら僕の水瀬さんに対する視線も見抜かれていて少し衝撃を受ける。

「ねぇ実は私もあなたに言ってないことがあるの。」

とそういうと彼女は僕に耳を貸せ、と合図してきた。彼女の吐息にこそばゆくなる耳は僕にとって驚愕な情報も同時に拾ってきた。

 

「私、男から女に性別を変えたトランスジェンダーよ。」

えええ! と僕は思わず叫んでしまった。それくらい僕の嘘がばれていたことよりもこの告白はよっぽど衝撃で、なにより彼女は女性的で尚且つ美しかったのだ。

 

それから話がまた盛り上がって聞いたところによると、この化粧をするブースで水瀬さんはただ一人のトランスジェンダーで、他は全員普通の女性だったそうだ。

彼女は大学生の頃に女性になることを決意して、女性ホルモンを注射した。性器は取り除いたため、もう男の頃の自分とは大分違うらしい。

「私海外のニューハーフ美女コンテストで昨年準優勝だったの。」

「テレビによく出ていたオカマタレントの出ていた大会ですか。」

「そうまったく同じ。」

僕は中学生の頃の記憶を掘り起こしていた。

「確かその人って優勝していたような...」

「うん、優勝したね。」

「でも水瀬さんの方が断然綺麗ですし女性的で魅力があります!」

僕はそれは力強く答えた。それだけは本心だったし、真実を知らされた後も話しているとやはり水瀬さんは女性だったからだ。

彼女はふと優しい笑みを零した後に横を向いてこう言った。

 

「オカマはゲイだよ」

中学生の頃オカマのタレントを観ずに横を向いていた光景がフラッシュバックした。あの時言った父親の言葉が生真面目な言葉だったことに約数年ぶりに気が付いた。

 

トランスジェンダーはたくさんいても、ああやって自分自身の事をネタにできるのはほんの一握り。普通なら自分の醜い見た目に嘆いたり、社会とどう付き合っていくか、身内にカミングアウトするのか。そんなことでみんな悩んでいる。私だって恥ずかしい話、不安で毎日吐いていたよ。」

ストレートの僕には想像もしたことのない苦しみをトランスジェンダーの人は抱えている。きっとゲイもレズもバイも同じ。それをテレビのタレントと皆同じだと錯覚してはいけない。あくまでも強い彼、彼女らにとってのオカマは芸なのだから。

「きっとそんな苦しみを味わったからこそ水瀬さんは今素敵な笑顔なんですね。」

「ありがとう。あ、そうだ。」

続けて彼女は喋る。

「このプライドに来てる人、これから道路を行進する人たちを私と別れたら見てきてごらん。笑っていない人なんていないんだよ。みんな明るい未来の暮らしに笑うの。」

 

この言葉を聞いて牧野の顔を思い出した。きっと牧野は父を失ったばかりの僕を笑顔にさせたい一心で、僕たちに全くの縁のない祭りに連れ出したんだ。

逆境でも笑う人たちを見せて僕に何か影響を与えようとした。

僕はいい親友を持っていたんだ、そう確信し牧野の顔が見たくなった。そういえばもう随分と待たせているのではないか。

 

カツラを置いて立ち上がった。

「水瀬さん、ありがとうございました。女装、楽しかったですし驚かされたしいい話も聞けました。友達が待ってるからそろそろ行きます。SNSとか見つけたら絶対にフォローしますね。」

 

腕と共に伸ばした掌に力が籠った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわり

リアル人狼で勝つ為のテク①

人狼が高校生の頃流行っていて毎日のように人狼をしていた。

俺はいつまでたっても下手くそだった。

そんな俺からテクニックを学んでいってくれ。

 

 

テクニックの一つとして占い師しゃしゃりがある。

 

【占い師しゃしゃり】

 狂人(人狼側の村人)、人狼が居る部屋

ゲーム開始時、瞬間。始まって0.2秒くらいで

 

「おれ占い師だったわ!!オ!!!レ!!!!が!!!」

 

と言うことである。本当は占い師でもないのに。

ここで一つワンポイントを付け加えるなら圧倒的に元気にだ。

まるで誰から見ても

「こんなアホみたいな笑顔でしゃしゃり出るんだから本物なんだろうなと思わせるくらいに。」

 

まあゲームが開始した瞬間にそんなことされたらびっくりするだろう。普通は。

しかしびっくりしない人が一人いる。

本物の占い師だ。

 

「いや、俺が本物だよ!」

 

 

普通なら出てくると思う。変な人だと出なかったりするが。

そして

 

「うわまじかよ!お前と戦うのかよ!嫌だわ!」

 

と言って5秒くらいした後に

 

「やっぱ俺うらないじゃなかったわ。。」

 

すごく悲しそうに降りるのだ。ここは別に悲しそうにしなくてもいいけど。

 

この降りた時点で盤面を確認しよう。

本物の占い師が一人村にいる状態になる。平和村と呼ばれるものだ。

確定した占い師が狼を探すだけの盤面で、かなり村有利だ。

 

 

さてなぜこんな村側有利の状態になるかというと、しゃしゃり出たからだ。

狼側の立場に立って考えてみると

狂人「 狼が占いに出てくれたな。」

狼 「狂人が占いに出てくれたな。」

という気持ちになっているはずである。

さすがに占いに狼側の人員を2人も割くと合理的ではない。

だから占いが二人出た瞬間に狼側は占いに出るのをやめるのだ。

 

しゃしゃりが村に平穏をもたらすのだ。

そして降りた自分自身も

村側だとみてもらえる。一石二鳥。

 

 

 しかしこれが使えるのは初戦のみ。二戦目は狼側も気を付けるだろう。

しかしそれでもしゃしゃり出てもいい。

なぜかというともし自分含めて占い師が三人出てしまった場合

もちろん自分は降り、占い師は二人になる。

普通だったら自分は怪しまれる対象になってしまう。

 

しかし、みんなの心には

「こいつさっきの試合もしてたしな。」

 

そんな心が芽生える。

よってあとは自分の技量次第だが即吊るされてしまう可能性は軽減する。

 

 

 自分が狼になっても常に堂々としていられる自信があるならばやって構わないと俺は思う。

なぜなら人狼というゲームは変な目立ち方をすると吊るされにくいからだ。

人狼がこんなしょっぱなから目立つ行動するかな。」

そんな心で村のメンツは君のことを見てくるだろう。

 

 

 

しかし、キモイ奴は即間引きしまーす

的なスタンスの村ならやめたほうがいいかもしれないね。

 

 

 

 

 

 

 

おわりんこ

海賊王

 

 

「俺さ、海賊王になりたいんだ。」

「先輩何言ってるんですか。」

「俺さ、海賊王になりたいからさ。お前クルーとして乗せてやるけどどうする?」

 

そんな意味の分からない話を唐突に切り出す先輩の顔は自分を試すような顔つきだった。俺に付いてくる覚悟があるのか?と。

 

 

先輩は変な人だった。

ラインの返信は適当にしかしないし、いつ現れるかもわからない。

 

ただ、僕が暇だなって思ったときに限って決まっていたりする。そんな男。

 

 

「お先輩久しぶりですね、何してたんですか」

「それが実は逮捕されてて、、」

「何ですかそれ!」

 

先輩は変な人だった。

いつも謎の話題を持ってくるし、話題がない時も「海賊王になる」などといった訳の分からない話題を投げてくる。

 

 

でも僕は先輩と二人でいるときは他の友人といる時では全く味わえない気持ちをいつも抱えていた。まるで例えるならば宇宙にいるような感覚だった。

いつも訳がわからなくて広大、でもリアル、そんな不思議な雰囲気に心地よさを感じながら。

 

 

 

初めて会ったときから意気投合して、僕たちはよく遊んだ。

ある時はカラオケボックスでコスプレを借りて女子トイレに一列に並んで突っ込んだり、

ある時は斎藤さんという知らない人と電話するアプリでマッチしたゲイの人のオナニーを自ら上半身を脱ぐことで手伝ったり、

ある時は空き瓶にエタノールやガスを塗って火炎瓶を作ってみたりしていた。

 

 

 

 

 

「何言ってるんですか、甘えないでください」

 

 

そして先輩は他の人からはすこぶる人望がなかった。

年下からも舐められ、正論を突き立てられてはいつもだんまりしていた。

 

それは彼が普通から見たら意味の分からない言動を取りがちであることが理由にある。

先輩はあまりにもその日暮らしで行動に筋が通っていなかった。

派遣のアルバイトに行ったのに帰る分の交通費を持っていなかったり

自転車置き場がなくてその辺の草むらに自分の自転車を隠したり

もうやらない、と自分に約束したことを次の日平気でやったり

 

 

「躁鬱なんだよな」

 

 

周りからは陰でそう言われていた。

しかし彼は

「理屈じゃないんだよ。」

そう一人で呟いていた。

 

そんな先輩が僕は好きでいつも一緒にいた。

先輩と居れば、普通の友情を超越したなにかがある。

理屈じゃ意味わかりやしないことをしているけどなんでか楽しい。

 

そんな思いを抱くことが出来たからだ。

確かに先輩は躁鬱で間違いないのかもしれないがそんなことは面白いことが全ての僕には何も関係なかった。

 

 

 

 

しかしそんな先輩との関係は僕が壊してしまった。

 

 

「何で約束破ったんですか」

 

先輩のことを自分だけは信じていて、自分だけには嘘を憑かないと思い込んでいた。

だからある日約束を破られたときにかっとなって怒ってしまった。

彼は約束なんて言葉とは無縁の男なのに自分に矢が立った瞬間に怒ってしまったのだ。

 

連絡を取らなくなってしまった。

 

 

それから疎遠な日々が続き、彼は地元の実家に帰って行ってしまった。

 

 

もう彼は帰らない。

それでも彼と過ごした時間は確かにあって、それは行ったこともないけれど宇宙みたいで、喧嘩別れをしたけれど一緒によく遊んで他の誰といるよりも楽しかったことは確かな事実で、それが僕を苦しませた。

 

 

 

それから僕は先輩の地元に会いに行った。

先輩はレンズが仄暗い眼鏡をかけていた。

「これパソコンをする時、ブルーライトをカットする奴なんだけどさ、なんかかっこいいから仕事の時も普段も常にしてるんだよね。」

 

相変わらず訳が分からなかった。

でもそんな変わらない事が僕を安心させたのか、なぜか嬉しかった。

 

その日はまた前みたいに遊んだ。自分が怒ったことも謝った。気にしてなさそうだったけど。

 

夜になってメールアドレスを交換して僕は帰った。

 

 

その後何か月かして、彼はラインも辞め、メールアドレスも消去していた。

 

 

先輩は自殺するような人でもないし今も適当に生きてると思う。

僕はもう追うのは辞めた。

けれど、もしいつかどこかで会えたなら

またあの時みたいに、遊ばせてよまた。

 

 

 

いまなら何となく分かるかもしれない。

あの時海賊王になりたい、と言っていた意味が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、やっぱりわかんないな。

おわり

三麻のコツ~三人麻雀でガン負けしてる人がプラス域にさせた方法~

4人麻雀がうまくなる方法が掲載してあるサイトはありますが、3人麻雀はあまり満足するサイトがありませんね。

 

自分は三人麻雀が苦手で、いつもいつも本当に毎回一番沈んで飛んでいきました。

そして少し自分の中に”ルール”を作ったら、一回のセットでのマイナスの量は減り、勝てることの方が増えた(ツモり損のルールでない場合も)ので成長の記録としてもここにまとめたいと思います。

※主に押引きに関して書いてあるページです

 

 

 

そのルールの名前は

残酷 冷徹 無感情

です。

 

【残酷 冷徹 無感情】

こいつ

概要はこんな気持ちで打つ、以上

 

 

 

 

 

 

といってもさすがに曖昧なのでまず4人麻雀との相違点(主に理由は萬子の2~8がないことからくる)の要点をまとめます。

①手が出来上がるのが早い、上がりやすい

②北抜き(手牌の中の北を見せて捨てるとその数がそのままドラになること)があるのも含め手が高くなりやすい

字牌などの難しい待ちを作ることが出来やすい、広い待ちが多い

簡単に3つ。後は基本的にローカルの色が強くなるので細かいことは書きません。

 

 

 

でもこれは当たり前ですね。

しかし、重要なのは”相手もまた同じ”ということです。

 

確かに3人麻雀は手が出来やすいし作りやすい。

だから強い役が出来たら追いたくなる気持ちも分かります。

 

しかしそれは相手も同じ。

ここで例を出します。

 

 

東2局終盤になって自分が国士無双をテンパイしたとする、しかし対面の親からリーチがかかっており、自分は切らなくてはいけない当たりそうな牌を一枚持っている。

 

 

 

この状況の時僕は降ります。子からのリーチでも染め手などわかりやすく高そうな手なら降ります。

 

なぜなら残酷 冷徹 無感情 だからです。

 

事実、この例では自分は上がれば大きな点を得られます。祝儀があれば、いくばくか何か貰えたりするかもしれませんね。

 

しかし、先ほどのポイントである”相手も同じである”点を考えると

・相手も高い可能性がある

・全体の牌の種類が少ない分上がられやすい(プッシュした牌が当たりやすい)

 

です。

 

ここで張った国士無双をワンチャンスにかけて突っ張るよりも

相手に当たって12000点などを平気で取られるなら僕は降ります。

 

 

 

当たりやすさについて考えましょう。両面を一番多い待ちの基準として考えます。

 

3人麻雀

ピンズ147のライン、ピンズ258のライン、ピンズ369のライン、索子147のライン、索子258のライン、索子369のライン、字牌

 

4人麻雀

上記+萬子147のライン、萬子258のライン、萬子369のライン

 

加えて

3人麻雀は同じ種類が集まりやすい分

5556(雀頭+面子1) だったり  22 44456(雀頭+面子2)

のような変則待ちが多くなります。

147といったラインを外れて食い込んで来ます。

 

 

つまり、3人麻雀は高い手を高い確率で振り込む可能性の高いゲームです。

 

 

勿論自分が高い手を張れば押したくなります。

しかし、半荘で一度も満貫以上を見ないゲームなんて中々見ません。手が作られるのが早い分チャンス手はまたやってきます。徹夜麻雀を3人麻雀でやっていたら1夜に1回くらいのペースでは役満が出ます。

そこに賭けて感情を殺して降りる、というのが提案する方法です。

 

 

データとして天鳳というサイトの段位ごとの上がり率と振り込み率の統計です

  和了   放銃

4段 .308   .168

5段 .306   .160

6段 .302   .153

7段 .301   .146

8段 .297   .140

9段 .295   .133

10段 .301   .139

 

天鳳のゲームポイントに対する性質もあるのかもしれませんが

段位が上がる毎に(上手い人ほど)放銃率が圧倒的に低くなっています。

 

 

3人麻雀が上手で4人麻雀が下手な人はいないという人もいます。

僕は3人麻雀は運ゲーだと最初は思っていました。

そんなことありませんでした。

4人麻雀は初心者の運が爆発してそのまま勝たれてしまうということは多いですよね。

でも3人麻雀は手が出来やすく高いものが出来やすいため何らかのチャンスはやってきます。(そして初心者なんかは振り込む可能性も3人麻雀の分高い)

 

そんな時に持ち点が振り込みすぎて8000点しかない、

よりはツモられたが持ち点が21000点はある

 

の方が勝ちやすそうではないですか?

 

 

というわけであふれる感情を押し殺して米津玄師でも口ずさみながらベタ降り(回し打ち)してツモられ続けましょう。

勿論一度もチャンスが回ってくることなく終わる半荘もあるし、続くときもあると思います。しかし、麻雀は勝てる運のときは誰でも勝てるゲームです。運のない時にどれだけ凌ぐかが重要かと思います。

麻雀は理不尽なものですから自分が運の悪い時、いい手牌が出来かけているのに運のいい人に字牌で待たれていて倍満放銃、なんてことありますよね。体が熱くなります。

 

ただどんなに理不尽な麻雀でもただ一つ、裏切らないのは相手の川です。

 

相手の捨て牌と同じものを切っていたら死んでも当たりません

 

 

 

 

 

それではいつ攻めるか、なんですが

 

麻雀で攻めるときの強さを大きく3つにまとめました。

①先手である

②上がると高い点が得られる

③待ちが広い   例,三面待ち 4面待ち

 

先にリーチをかけたのに追っかけられて、それに振り込み大けがをすることなんてよくあることです。なので自分はこの3つのうち”2つ”に自分の手が該当している場合リーチをかけます。(鳴きの場合は押す)

これで負けたら仕方ないと言い聞かせ、もし負けても無感情を維持します。

また①についてですが、

川を見たときに大体字牌が切り終えて数牌が3,4個出てくる頃には大体相手も手牌が整っています。そんな感じで見ながら自分だけがテンパイしているな、という時のみ先手である、と定義しています。

 

これを念頭に置いてあとは絶対に上がりたいときのダマテン、相手を下ろさせるリーチ、相手を下ろさせる態度・川作りなど小細工をしながら立ち回っています。

 

 

また、牌効率も重要です。3人麻雀だと特に自分が1回裏めった時間で相手の手は大きく進んでしまうことが多いです。上がれた手牌を逃したくないですよね。

なので牌効率の勉強も大事です

しかし牌効率に関してはこのサイトには載せません。

牌効率に関する何切る問題は調べればいくらでもありますし、

自分の打ち方を覚えて、後で聞きなおしたり見直せば確実に伸びるものです。

 

 

1つアドバイスをするとすれば、相手の川を見て、何の牌が余っているのかを予想することだと思います。

麻雀牌は1種類につき4枚しかありません。

3人麻雀ですと主にピンズと索子の狭い範囲の牌を1種類4枚で取り合うことになります。

また刻子がそろいやすいので、相手が自分の欲しいペンチャン牌を殆どガメているということもあります。

そのために川を見ることは牌効率に対しても有効だと僕は思います。

 

 

 

 

 

 

 

おおよそ以上が僕の戦績を大幅に上げた【残酷 冷徹 無感情】

の考え方です。

3人麻雀で負けまくってる方、

自分のプレイスタイルをがらりと変えるのは勇気のいることだと思います。なので初めは麻雀ゲームなどで試してみてください。

勝ち越している方はこんなのを読んでも参考にならないと思いますが、読んでいただいてありがとうございました。

よい麻雀ライフを送れることを祈っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわ

本当に信じられるのは誰か、いないなら自分を磨け(マルチ商法)

あけましておめでとうございます。そしてお久しぶりです。

ブログって三日坊主になってしまいますよね。久しぶりに思い出してログインしてみましたが読者様が一人登録されていることに喜んでおります。

 

さて、今年初何のくだらない話をしようか考えましたが悪徳商法に引っかかるな話をします。

 

自分の知り合いに引っかかった人が二人いるのですがまあ端的にバカだなあと思います。バカで正直。この記事を見てる人もポイントを書き込んでおくので気を付けてください。

自分はチャイエスのキャッチにかかってタケノコ式に取られるような男で(別記事)、そんな奴の戯言ですが。

 

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ある一通のラインが来た。大学のサークルの後輩だ。彼とは二度くらいしかあったことはない、麻雀をして遊んでいたことを覚えている。

そんな仲良しでもない後輩からの何カ月ぶりかのライン。

「お久しぶりです、一緒にご飯でも行きませんか」

 

お、珍しいな。と素直に思った。

自分は誘われたときは予定がなければ絶対に行く、をモットーに生きてきたので快諾。

その後逢う日を決めて、

その日が来た。

 

 

 

彼はスーツを着ていた。

「久しぶり!」

「先輩、お久しぶりです。僕、なんか変わったと思いませんか?」

彼はお久しぶりです。の次の言葉に急に自分の見た目の変化を聞いてきた。

なんかおかしくないか。普通の人間なら急に自分の話を持ち掛けてこないぞ。

 

だが自分も二度くらいしか会ってない後輩なのでいまいち前回あったときのイメージが思い出せない。

 

「あんまりわかんないかな。。」

「ほら、スーツ着てシュッとした印象になった感じがしませんか?」

 

そんな会話をしながら、彼との待ち合わせ場所は学校だったので都会に出るために電車に乗ることにした。

学生でにぎわうプラットホームで彼はこう言った。

 

 

「僕、ビジネス始めたんですよ。」

 

 

 

 

...................あ。

 

 

 

 

 

かなり早い段階だが私はその時点で合点がいった。

 

 

こいつ、マルチ商法の勧誘しに来たな、と。

 

まず、普通に生きてるうえで、ここ最近あまり面識がなかった人からラインが飛んでくることは怪しい。例えば中学時代のそこまで仲良くなかった人から急に連絡が来たり小学校の友人から連絡が来たりしたらもうその時点で悪徳商法の勧誘を疑ってもよい。

また、自分の変化を語りだす奴、これもまた怪しいポイントの一つだ。彼らは成功体験を語ってメソッドを語る。

 

事実彼は次々と語りだした。

 

 

 

「へえ。どんなことをしてるの?」

「 ”偉い人” の話を聞くんですよ。」

「偉い人?」

「はい、僕は今までニートみたいな何のモチベーションもなく目標もなく暮らしていたんですが、その人の話を聞いて目標が出来ました。そしてビジネスを始めることにしました。」

自己啓発されたんだね。それでどんなビジネス?」

バイナリーオプションです。」

 

バイナリーオプションとは、

15分後にドル円が今の値の○○円を上回るか下回るか金をかけて予想、当たったら二倍の掛け金を貰えるヤッタネー、的な投資である。

 

「でも今はその資金を貯めるためにホストクラブでバイトし始めたんです。」

 

うそくせぇ。

 

 

以下要約すると

・ホストで金を貯めて、バイナリーオプションで稼ぎたい。

・絶対にほぼ100%負けない、バイナリーオプションで勝つ方法がある。

・そのビジネスのグループがあってトップの人は何億も稼げている。

・サークル(私の入ってる処ではない)の先輩がグループの副リーダーをしている。

・グループにいるのは月に何万か会費がかかる。

・3か月くらい前にビジネスグループに入った。

 

 

「先輩、今から偉い人の話を500円で聞きに行けて、そのあとお食事会もあるので一緒に行きませんか?」

 

彼はまだ新人で、サークルの先輩に誘われて引っかかってしまったのだろう。彼を助けたいな。

 

 

「いや、そんなことよりダーツしようぜ!(!?)」

 

 

そんな私はそんな悪徳界隈の集まりを無視するかの如く、ダーツに誘う「アスぺダーツ」作戦に出ることに決めた。

 

 

「いまお金も無く」

「お金なら出してあげるよ!」

「食事って言いましたけどサイゼとかを思ってたんですが」

「ダーツ面白いよ!ダーツバー予約するね!」

「でも集まりには一人でも行きたいのであと一時間くらいでは帰らないといけません。」

「予約したよ!ま、とりあえず遊ぼうぜ!」

 

 

こうして彼を説き伏せて、二人はダーツバーに着き、ダーツを開始した。

 

 

ダーツのゲームで負けるとお酒をショットで飲むという風習がある。

 

彼は初心者(自分も下手くそ)だったので投げて当てた点数分風船が膨らんで割れたら負け、という簡単なゲームをすることにした。

 

そのゲームで私は驚異の集中力で2点に当て続ててゲームにも勝利しつづけた。

自分はファーストドリンクしか頼んでいないのに彼に何杯もショットを飲ませた。

 

...そうすれば彼は面倒になって悪徳の会合に行かなくなると思ったからだ。

 

 

しかし時間になって彼は

「集まりに行きます」

と言って店を出ようとした。

 

心は敗北感に蝕まれながら「じゃあ一緒に出る」と会計を済ませ、

二人ともそれから乗る電車は同じだったので隣同士に座った。真っ赤な顔の彼は上を向いて目を瞑って喋りだした。

 

「ほんとに自分は今のグループの仲間にあえてよかったと思ってるんですよ。先輩たちは優しいし、話を聞いて本当に俺は変わった。今はバイナリーオプションのチャートを見るために50万借金してますけどもいつか金持ちになってユーチューバーになって居酒屋の店長になりたいんですよ。」

 

.....50万借金してんのかよ。元気よく騙されてるな。

そんなことも考えながら彼の姿を見ていた。

 

彼は酔っぱらってあまり考えられない頭なのに、人生の希望を語る口調はまさに純粋だった。

そうだ。彼は洗脳されたばかりなのだ。そんな彼は今も酔いながらも悪徳のライングループからメッセージが届くと俊敏に反応してチェックしている。

私は一日では彼を変えられなかった。

 

「お前だからいうけどそれ多分マルチ商法ってやつだから、今は楽しいかもしれないけどもし苦しくなったり辞めたくなったら俺に絶対連絡しろよ。」

 

実はこのセリフをその日のはじめに会ったときから何度か口にした。

そして新宿で彼と別れた。

 

 

未だに彼から助けての連絡は来ない。

いや私からしろよって話ではあるが

 

 

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さて、マルチ商法に引っかかった知り合いが自分はほかにもいるんですが、共通していることは

・空気の流れに弱い

・親友がいない

悪徳商法に対する知識がない

 

事です。まずは悪徳商法に対する知識がなければ万事解決します。この記事のようなものを一度でも読めばどれだけアホでも契約回避はできるはず。

 

 

もう一つ、この記事のサブテーマなのですが、本当に信じられる友人が生涯を通していないこと。かつ恋愛をほとんどしてこなかった人。

 

これに当てはまる人は他人との距離感がどこかおかしい人が多いです。失礼ですが。

 

 

自分の性格をほぼ知っていて、お互いに信じあえているいつどんな話をしても気恥ずかしくない親友がいれば自分の頭脳は二人で一つ、二倍になります。

 

 

人間は一人で思い悩むほどに人は世間からずれていってしまいます。人と関わり続けないと人は関わる勘を覚えられなかったり亡くしてしまいます。

自分が相談できて、もしもの時にも一緒にいてくれる人がいることで自分が安定していろいろな視点で物を見ることが出来ます。

 

 

例えば今回のマルチ商法の件も明らかに50万取られるのはおかしい、そんな時に相談できる相手がいれば幾分か処置はとれたはずです。

サークルの先輩なんてわずか1、2年ほどの付き合いなのに今まで本当に仲良くされてきた経験がないから一途に信じ切ってしまったのでしょうか。

 

自分は変な知り合いが数々いますが、恋人がほぼできたことがなくて友達もいない人に限って、付き合いが短いのにやけに「あなたを信じている、本当の友達だ」といったことを言います。趣味も価値観も違うのに、なかなか普通に考えるとその意見は受け入れがたいですね。

 

では信頼できる友達を今まで作れて来ないで大人になってしまった人はどうするのか。

それは自分を磨くことです。

 

自分から色々な人に積極的に話しかけてみてください

苦手でも明るく話してみてください

自分のイメージを思い切って聞きましょう

お洒落な服装をしてください

人との付き合い方の本を読んでください

一つの方面でなくいろいろな知識をつけてください

歩いてる人や人の気持ちを観察してみてください

趣味を持ってください、他人の趣味に興味を持ってください

 

そうやってバランスよく知識や振る舞いや外見を磨けばいつしか信じあえる人が出来ます。信じられる人を判別できます。先天的にこういったことができる器用な人ばかりで悔しい気持ちにもなりますが、努力してもできるようになります。

 

 

また女性だと女としてどうみられるかに執着してしまう人もいると思います。信じられるパートナーと別れてしまったとき、アイデンティティを喪失した気分になる人もいるのではないでしょうか。

なので恋人以外で信じられる存在が一人は欲しいものですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

己は努力の積み重ねですねって感じで副題のハナシはおしまい。

そんな感じです

 

今年もよろしくお願いします

鬱に効く考えは感謝で合っているのか

僕の学校で話す人は女の子しか居ない。

「お前、いつものやれよ」

女の子は本当に可愛いくて素敵だ。

「な、なんですかいつものって」

どうして男とこんなに容姿の差があるのだろう

「いつもの」

でも女の子はいつも僕の事を馬鹿にする

「早くやれよわかんねえのか?」

全然意味わからない事を言ってからかってくる

「クソザコキモオタク」

違う!

「ぼっ僕はオタクじゃないから!!!!!!」

 

 

喧騒、またやっちゃった。

「ギャハハハハハハハ!!!!」

「激サムなんだけど〜!?」

「ほんっとお前クソキモいな。」

 

 

「.....お前、チンコ出せよ」

「い、嫌です」

「オラ早く。」

「蹴られたいのか、また?」

 

「すみません。」

僕はいつも女の子達の言う事に逆らえない。

 

「汚ねえチンコだな!」

僕は女の子の1人に陰部を露出した瞬間に股間を脚で蹴り上げられた。

言った事と違う。痛い、痛いよ。

 

「オタクはちゃんと風呂に入れ!」

 

 

 

僕にとっての女の子は、爆弾だ。

美しい見た目なのに

いざ関わってみると僕の心にも身体にも痛みを与えてくる。

全然知らなかったよ。

 

 

「お前が死んでも悲しむ奴なんて居ないんだよ。」

ある日女の子の1人がこんな事を言った。

 

この時こんな事を思った。

違うよ。僕が死んだら親が悲しむ。僕は友達は居ないけれど大切にしてくれている人は確かにいる。僕は幸せだ。

 

いつしかこの考えを支えにして生活するようになった。

それから何年の時もすぎ僕は大人になった。

僕はあれから女の子と話した事は数える程しかない。

 

 

ある日会社の同期と小話してたら送迎のバスに一本乗り遅れてしまった。


ああ幸せだな、同期と話せる仲になれてよかった、いい職場だ。ツイッターにでも書こうかな。

 

しかしそんな時ふと我に帰ってしまう。
これでいいのか
こんな幸せで本当に満足しているのか
圧倒的な何かが本当は欲しいんだ。
圧倒的な何か
何か
愛なのか強烈な思い出なのか
わからないけど


まだ居たんだお前。
平和で腐りかける事にまだ怖がってる自分が踞ってる

純粋なお前。
お前はいつも帰ることはない、目立たないように構って欲しそうにずっと踞ってる。

 

感覚でわかるけど帰る事は一生ないんでしょ。

どうすればいいの。

え、本当に僕は幸せなの?